「俺とハイドとどっちが大事?」
なんて、月並みなことをついに彼が言った・・

でも、人間、時々「月並み」なことに憧れることってない?
「おそろいのハブラシなんて許せなかった」ってアムロも歌ってるし
天下のキムタクだって、工藤静香とのペアルック姿は、はっきり言って
ださくなかった?
でも、やってみたくなるのよ
たかじんいわく、松田聖子の下半身のごとく、本人の意思と関係なく
「うずく」のですよ。(って昨日テレビで言ってた)
だから、「ハイドとどっちが大事?」って聞かれた時、なんだかある種の快感を覚えたのは
事実。これまた「あなたに決まってるじゃないーん」と超月並みな展開。
彼も本気で聞いてるワケでもないし・・
でも、あんまり多くを望みすぎたり、本当に大切なことをおざなりにすると
その分、必ずツケがまわってくる。 これ、人生の常識。ってことを味わった。
これまた月並みな展開なのですが・・

彼の誕生日。
ラルクのライブと重なってしまった。
夏の時点で、大阪ドームのチケットは確保していた。
でも、名古屋初日もどうしても行きたくなった。
仕事が休みだったから。
普通、彼の誕生日が自分の休みと重なったら、ふだんつくってもらってるおかえしとして
手料理ふるまったりするよね。 おにぎり握ってどこか行くとか・・
しかし・・気がついたら名古屋ドームのアリーナAブロックのチケットを握り締めてた。
「誕生日プレゼントは、名古屋の夜景!テレビ塔きっときれいよ.。. みそかつ丼おごるし」
とか言って、彼を運転手にしてしまった。 でも、運転したかったみたいで、ご機嫌だし、
良かった。とか思ってすんなり事は進んだ。
実際とっても天気が良くて、ラジオから流れるヒットチャートを口ずさんだり(正確には歌いまくってた)
「道の駅」めぐりも新鮮だったし、順調そのものだった。
ライブは18:30スタート予定だったのだけど、17時頃には「名古屋あと・・K」みたいな看板がちらつく。
「このぶんやったらはよつくで。 みそかつ食べる?」なんて言ってた。
しかし・・18時になろうとしてるのに名古屋につかない。ちょっと不穏なムードが流れて・・
「まにあうの?」って不安になってきた。
でもなんとか名古屋駅にはちかずいてきてるみたい。
でももう18時。「ここから電車でいった方がいいかも」って言ったのに
コンビニで地図を見て、「ドームどのへんかわかった。 熱田神宮がこの先やから、あっち側や」
「でも不安。 ほんとのほんとに間に合う?電車乗るわ」
「大丈夫やって」
彼がそう言うなら・・もう身を任すことにした。
「右にドームがあるはずやからとにかく右をずっと見といて」といわれ、ひたすら丸い屋根を求めたけど
いっこうにあらわれず。 もう18時15分。 私は半泣き
もう切れかけて「あのお店で聞いて!」ホームセンターの前で叫んだ。
駐車場にちょうど人がいたので、
「すいません、ドームってどのあたりです?」
すると「え?ドーム、逆方向だよ。」ガーン
「ここから車で何分くらいですか?」
「4,50分はかかるよ」
ゴーンゴーン(「浸蝕」のオープニングの鐘の音が鳴り響いた)
とりあえずお礼を言ったあと、みゆみゆは(私のこと。彼がそう呼ぶので)
えーんえーんと泣き崩れた。
もうこの世の終わりみたいな気分でしたね(頭の中は「浸蝕」のサビリピートの世界)
書いててまた腹たってきた(笑)
私はドアをバターンとしめて地下鉄の入り口に飛び込んだ。
「名古屋ドーム」まで駅がなんと14個くらいある。
再び「浸蝕」 ・・・a lose control
でも人間、時間が立てば冷静になれるもんですね
特に地下鉄の中は・・
地下鉄の風って、なんだか冷静になれる。
名古屋の地下鉄に揺られて、考えた。
今日は彼の誕生日なのに自分の楽しみを最優先にした罰なのかな?って・・
あんなに力強く車のドアをバタン!って閉めて去ってく・・そんな姿を
男と女のいさかいのシーンで、そう 映画やドラマで目にする度、
「自分は決してあんなことはしない。みんなどうして同じように身勝手なの?」ってずっと思ってた。
月並みな自分に笑える・・
いつか子供の写真を年賀状に貼るのかな?
そうこうしてるうちに「名古屋ドーム」
到着した時、もちろんライブは真っ只中で、ちょうど「LOVE FRIES」の
「果てしない 君のもとへ」のところだった。
なのでこの曲は、私にとってとても特別なものになった。

ハイドが「a silent letter]歌ってる時、彼を許せた。
ものすごく月並みだけど、感動した。泣けたよ
「私は、私の愛する人を大切にしよう」って思えた。
ミラーボールにだまされる月並みな人間で
良かったのかもしれない
ハイドの歌声は、本物だった。
名古屋での収穫は大きい。
この日は、忘れられない一日になった。

その後、また「あやまって」だの
私が泣いた時、彼は「なんで泣くねん」といらだってただの
「まさに地図がよめない男」とかいろいろひどいことも口ばしってしまったり
また一悶着あって、1時間くらい口聞かなかったけど
私にどうしてもテレビ塔の灯かりを見せたいって走り回ってくれた。
残念ながらもう消えてて見えなかったけど
手羽先もみそかつも食べれなかったけど
日付が変わらないうちに、お互い「ごめんね」って言えて
私も、さっきドームで感じた気持ちをちゃんと伝えて
「誕生日おめでとう」って言えた。
ラジオを聞きながら、安心して夜に身をまかせてた
あの充足感。
今年で最も「実感」を感じた一日だったかもしれない
忘れられない一日。

男側って、もちろん女もだけど、大変だね
地図を見て、「こんなかんじだろう」とおおざっぱに見て
デートで失敗したり、そういうこと何回か重ねて
世の中の「コツ」をわかっていくんだろうと思う
切れた瞬間、「さよなら」って別れてしまうこともしばしばある
すごく月並みなことだけど
やっぱり「愛」って、許すこと?

「大阪ドーム」は、ライブも一緒に見ました。
ちょっと「STAY AWAY]みたく白シャツ、ネクタイで行ったのに
誰にも声かけてもらえなかった・・って言ってる。 当たり前やって!

「東京ドーム」は、私一人で行きました。
これを決めて、私がせっせと準備してる時に、冒頭のセリフが出た。
なんだか、いけずにいれなかった。
「休み」で、行こうと思えば、行けるのに・・って。
「おっかけ」の気持ちが初めて理解できた。
昼間、念願のシロガネーゼリベンジできたし、
「エリカ」のチョコにはまった。 かいだめしにまた行きそうです。。
代官山アドレスに行ってみたら、タレントさんにたくさん会えたし・・
今世紀最後のひとりたび、満喫しました。
「今世紀最後の富士山も見れたし・・」
10年前、ここに何度も訪れてた自分を思い出してた
年とったけど、今の方がしあわせなのでオッケーかな
「富士山」はひとつしかない。月並みじゃないね
月並みじゃないものが月並みなことするとかっこよい・・のかな
ハイドの結婚、私はオッケーですよ。
歌ってる時のあのオーラさえ失わなければ・・

ラルクアンシエル2000REALツアーレポート

1:44:12 AM(ラルク模様の山の手線に揺られながら)BGM WHAT IS LOVE(毎朝聞いてる)