ハッチくん PHOTO BY TERRY(元写真部)

人は、失ってはじめて慌てるー

うちのポストの横ちょに、ハチが住み着いてハチの巣をひたすらつくり続けていたことは前にもチラッと書いた。
はじめは、なんでこんなところに?
大家さんに見つかったら怒られてしまうかな
移動するなら今しかないかな? とか考えてた。
彼に相談したら、「名前つけよう」って。 ちょっと拍子抜け
で、ふと出てきたのが「ハッチくん」(そのまんまや)
それから毎朝、ハッチくんの姿見て新聞とるのが日課になってた。
確かに巣が大きくなったら困るかもしれないけど
1日中 ピタッって巣にくっついて、懸命に自分の巣を育ててる姿を毎日見てると
情がうつる、というかいじらしい、というか、なんか打たれる。 同時に、やばいかも・・とも感じてた。
はじめは、ミリ単位だった巣、だんだん大きくなってきて
「どうしよう、もし離さなきゃいけないなら、大きくなってからじゃかえって残酷じゃない?」
とか夜毎 相談してたんだけど、彼はもしかしたらハッチくんとその巣の命が長くないことを知ってたのかもしれない
今日、帰ってきたらハッチくんと巣が消えてた。
巣が、ポロリと落ちていて、ハッチくんの姿は見えない
慌てたな・・ 先日のCOCCOを見たあとのような気分

4月20日は、きっちり早番で帰った。
Mステでのこっこのラストステージを見るため。
ビデオじゃなくて、生で見ないと意味がなかった。
テレビ嫌いの彼女が最後の歌を カメラの前で唄っている時に、その時間にちゃんと見届けたかった。
タモリとのトークの時から、いや、オープニングから(なんとタオルを握り締めてた)
ずっと涙目の彼女 唄う曲名は、「焼け野が原」
唄いだしから、なんか迫るものがあって、私も涙ぽろぽろになって見てた。
唄が終わり、こっこが走り出してスタジオから立ち去ってしまったあと、私もたまらなくなって、ダーッってベランダにでて
思わず空を見上げた。なんで空を見たんだろ? わかんない 気づいたらそうしてた。
わかんないけど、あとでどこかの掲示板見てたら
「あのあと、なぜかダーッと、一番近い川まで走っていった。」ってかきこみがあって、おんなじ、って思った。
たぶん、芸術に触れてしまったからだと思う。
あまりにも美しい瞳を見てしまったから
そういうものに触れてしまった時、人は涙するだけでなく、走りだす。
空の星や、川の水を走ってみにいく
でないと、圧倒されそうで・・・
昔、中学の頃、甲斐バンドのコンサートに行ってあまりに衝撃を受け、次の日学校を休んだことがある。
あの時の気分を思い出した。 気が狂いそうな至福感を伴った目眩、胸のあたりがずっと火傷しそうにあついかんじ
でも、こっこは行ってしまった。 もう会えないの? と思うとたまらなくなって、わんわん泣いた。
慌てたし、 混乱した。
アナウンサーの女性にも伝わったみたいで涙ぐんでた
走り去る、という突然のハプニングにスタジオは大慌てしてたけど、無理もないでしょう
バレエのおじぎポーズのアングルが全身でうつってなかったのも。
悔やむ人が多い事実は、カメラマンがうけとめるとして、私は文句は言わない。
ラストで、こっこが少女のような表情になり、瞳がスーッと澄んでいく様をちゃんと捕らえられていたから満足してる。
彼女のライブのラストも、おじぎの後走り去るのが定番。
1回だけだけど、彼女のライブを体験できて本当に良かった。
あれだけ首を振り乱して、息がとぎれないで唄えるっていうのは、やはり芸術家だからだと思う。
こっこのおじいさまも、沖縄で芝居をしてた方だったようで、こっこは、おじいさまの血が流れてるから
人前でなにかするようになるだろう、って感じていたらしい、とインタビューで答えてた。
だから、いつかまた唄うような気がする。
「絵本作家になるの?」っていうタモリにこっこは、「はい」って答えてた
唄って踊れる絵本作家兼クレープ屋さん
それって? 私のライバル、こんなところにいた(笑)
ジャンコクトーみたいに、詩人、だけの肩書きじゃなくていろんな肩書き持つ人になっていいと思う
ただ、雑誌のこっこインタビューで、やめると決まってからも曲が溢れてきて止まらない、みたいなのを読んだので、
それだったら、やはり聞きたい
何年後になってもいいから
こっこがまたうたいたくなったら唄って欲しい。
今までの4枚のアルバムと、ライブの思い出があれば、待てる。(ロッキンオンの渋谷陽一と同じようなこと言ってるわ)
「愛する沖縄様」
こっこがそう綴った手記、まだ読めないでいるけど、タイトルだけでズシッとくるね。
もう、きっと沖縄の宝だから、(小さな私が言う権利ないけど)思ったより早く会えたら、嬉しい。
失った時、慌てないように すべての私の愛するものを 日々大切にしたい

4:33:46 AM(ゴーパチ「国道58号線」沿いの海辺でゴミをひろう歌姫を見た)
BGM 樹海の糸 cocco この歌が一番好きだ 「永遠」と「刹那」について考えさせられる曲。





桜は、満開の時よりも散りゆく時が美しい
うちの近所に川が流れてて、そこの桜が今、見事に咲き乱れてる
風が吹くと風花が舞って、とってもきれい
思わず記念写真を撮りました。
レイクエンジェル気取って、右は「イ」さすがにあのテレビどおりのポーズはできん
左は「ク」 じゃあ「レ」は?
ちゃんとポーズして撮ったのに桜にまみれてわかんなくなったのでボツ・・
「春が来るとこの川辺は桜がめいっぱい咲き乱れるんだ」(「桜の時」の歌詞)
これからの果てしない未来で、この唄を聞く度、歌う度、私はこの川辺を思い出すだろう
私たちの新本籍。 でもきっと来年の春はまた新しい本籍
あたらしい名前には まだ慣れていない
でも変わっていく事を恐れない
桜が散るのは なにか悲しい気がするけど
もうすぐあじさいでいっぱいの雨の小道を思うと
悲しくない
これからはあまり荷物をふやさないようにしよう
次の引越しが大変だから
ここが最後の土地じゃない。
結婚して腰を落ち着ける、じゃなくて
結婚して、腰が軽くなった
すごく自由で満たされてるかんじ。
ずっと「片ずけられない女たち」の類だった私
やっと片ずけられそうな気がする
江國香織と荒井良二の絵本、「僕の小鳥ちゃん」
図書館で借りて1回読んだけど
ちゃんと買ってもう一度読みたい
ラストシーン、
「春だから大掃除しよう」っていうとこ、好き
ここ一連の出来事、大きな変化、春で、本当に良かった。
この2001年の春で、良かった。
区役所の自動ドアでなく 「裏口からこっそりと」を選んだけど
入籍、無事に完了。
職場とかでは、昔の名前でこれからも通すので
しばらくは2つの名前で出ています。

で、春、だけど花粉だけはなんとかせねばこれしゃれになりません
接客業なのでほんとに、困ってます。
あと、うちのポストにくまんばちが住みついて困ってる。
さっそく主人に相談すると、「名前、つけようよ」だって。
おもしろい人だわ、ほんと。

3:43:18 AM(かぐや姫殿 ・・うちの近所にあるわけわかスポット。いつかいってみよ)
BGM 二人歩き・・っていう長渕剛の曲、高校生の時に、結婚ってこんなかんじ?って思い浮かべて聞いてた
ことを今日なんかふと思い出した)


もう少しだけ、昔の名前で出ています。

友引だし、書類の準備もあとひとつを除いて整ったし、天気はいいし(新月じゃないけど)
「いざ。 西京区役所」って時、またひざがっくん、な出来事が・・
戸籍抄本も、本籍地以外でとれると安易に考えていたらしい
昨年引越しの時も、書類さんざん待たせた前科あるし。
旦那様は、あいかわらずのダンドーリ・ワルリオなのね
ほんとに進歩がない
っていうのは私も同じですね
あいかわらずのスネリーナで、
せっかくの天気良くてめずらしく二人ともお休みの1日を無駄に過ごしてしまった。
次の一緒の休みは、七夕くらいまでないのでは? ってことないか
区役所とか、校門をくぐっていきながら社会と手をつないでいく生き物になっていく
特に女性は、お母さんになって保護者として校門をくぐるようになるとそれまでと
全くなにかが違ってくる、って林真理子もエッセイで書いてたわ
ほんとに薄っぺらい紙切れ、これで名前が変わるって不思議・・
現実に私の耳に今流れてるのはm-floの「EXPO EXPO」♪
紙切れのことなどどーでも良くなる。、このフィーリングの心地よさ 一気に春!
しかしこの紙切れにも歴史あり。
実家にあいさつに行ったり、大阪のホテルで家族同士の会食をしたり、
どれもおもしろかったけどね。
私たちは前述どおり、まったく進歩ないけど
なんとかこの紙切れまで進んだ、ってのが現実なんだ・・(もっと心して判押せば良かったかな)
しかもハネムーンや式までとんとんと決まってしまった
なんか、自然に導かれてるかんじ・・まったく不安がないかんじ。
私たちの意志とまったく関係のないところでどんどん進んでいったのは少し不満?
といえば二人とも案外そうでもない。 だってふたりとも何もしないつもりだったから。
七夕入籍。 としか考えてなかったし 写真とるだけのつもりだった。寸前になってきっと慌てたと思う
それがなんの因果か、GWに札幌で式することになりました。 ふたりきりでおごそかに行われるやつです。
私たち、めちゃ照れ屋さんなので披露宴はしません。式だってきっとふたりでそっこーでやってしまうのでしょう
彼は式とか北海道とかどうでも良くて、とにかくトワイライトエクスプレスに乗れることが最大の楽しみのようです。
奇跡的にGW中に予約成功して、ほんと導かれてるってかんじが強まった。
札幌は、15,6年前に一度行って、なぜか いつかここに住みたいとまで感じたくらいひかれるものがあった。
それが、どうして今ごろ縁があったのか本当に不思議・・人生なにがあるかわからん
突然決まった話なので、まだ友達にメールしてない
とりあえず初めての報告を思い切ってここに書いてみた。 何度も言うけど照れ屋なので、まだそっとしておいてください
ってなら書くな!っつーの
でも一緒に住んでるのであんまり変わらないと思うし
さっきの進歩ない、の続きだけど彼、何万回言っても 絶対ガスの元栓をしめてくれない
もうあきらめたわ・・っていうかちゃんとしめてたら「どしたんやろ?」って思ったりして
しめてない方が安心したり、逆に愛おしく思えてくる。
これってマズいかもしれないけど
ガス爆発の覚悟を決める、これが家族になるってことでしょうか
いや、マズい。激しくマズい。
でも彼がガス使ったあとは必ず直後にCHECKしてるしなー
なんとかうまくやってくでしょう。
でも彼に本気になって本当に良かったと思ってる。
それに尽きるかな
紙切れだしたら、何事にも本気で、って案外ひきしまるものなのかも
区役所の自動ドアには見えないオーラが・・ないか。

ちょっと日がないじゃないー
エステは〜 ダイエットは〜
ま、いっかメインはトワイライトエキスプレスだから。(スウィートじゃないよ) なんかオリエント急行みたく
フランス料理のディナーもあるそうです。 21時間も乗ってるのですよ。
誰かDVD買って〜

3:48:14 AM(阿倍野HOOPのキハチイタリアン、のごまアイスほんとにおいしかったよー)
BGM aikoが歌ったシュガーベイブの「今日はなんだか」 のびのび歌ってて良かったなー

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