(文芸レアグルーヴ風)



私の部屋ってすごく狭いんですがベッドだけなぜかデカい。(mujiのやつ、お気にいり♪)
で、なんでもベッドの上でやっちゃうんです。それでキャンディオンザベッドね。
ここのページは日付のない日記のようなもの・・いわゆる雑文です。
書いた時刻と、心の場所だけわかるようになってます


猫山さんが、テーマソングをプレゼントしてくださいました。
思わず口ずさんじゃいます♪

笹の音を聞く度に 目に浮かぶ渡月橋
ぷにぷにの猫の手を離れ ひとりで訪れた観光地
キャンディーは此処の女王様 生きる糧のような本屋
誰しもが手をのべて 子供ながらに魅せられた文学界
夢中になった太宰を 追って女王は消えた
毎年桜桃忌に来てた 津軽で暮らすのだろう
JR嵯峨嵐山駅の南口を出たら
そこはキャンディーの庭 風致地区嵐山

ぷにぷにの♪ってとこが特にお気に入りです。
ありがとう、猫山さん。
猫山三毛太郎さんのHP、好きです。
(「DEAR YUMING」の椎名林檎のコメント風)


なんという久々の更新、前回なんてとうとう年間単位でオンザベッドくくってるし・・・ま、いっか
ぼちぼちいきます。そう、フォスフォレッセンスが2周年を迎えることができました。いやー、なんとか来れた。
でも前々から言うように、まずは3年、そこから真のスタートですからね。あと1年ますます地道になりますよ。

というか、2周年を迎える前日の2月4日水曜日、ものすごくラッキーなことがあって、
もう神様が2周年おめでとう、これからも頑張りや、って言ってくれてるような出来事で、
おおげさかもしれないけれど、この2月4日のことをここに記していこうと思いました。

「暁のラブレター」
このaikoのアルバムをこの冬はまさに穴が開くほど聞いた。
休みの水曜日に中野サンプラザでaikoのライヴがあることを知り、どうしてもアルバム曲を生唄で聞きたくなって
チケットもないのに、とりあえず会場まで行くことにした。チケット余ってる人がいるかもしれない、
一緒に行く人がドタキャンとか、仕事がどうしても抜けられない、とか可能性はある。
その場合空席になるよりチケットが手に入らなかった私みたいなものが、定価で譲ってもらえたらな、という考えで
とりあえず行くことにした。どうせならaikoっぽいファッションで行きたい、と思い
とうていクリアできないゲームを願かけするつもりでチャレンジ(by 彼の落書き♪)ということでなんとミニスカートで白いブーツといういでたちで望んだ。
ミニスカといっても、そんなに短くない。正確にはワンピースにコートをはおってマフラーをグルッと巻き、白いぼんぼり付き毛糸帽(ね、aikoっぽいでしょ)
で、まずはひとカラ。1時間「暁のラブレター」のナンバーを唄いまくる。これもまあ願かけのひとつかな すごい熱唱ぶりに自分で笑えた
三鷹から中央線に揺られ中野で下車。会場前に行ってみるけれど、「チケット譲ってください」のプラカードみたいなのを下げてる
人はいるけど、「譲ります」って人、そんな雰囲気の人はひとりもいない。駅周辺にもいない。
そこでドーンと、なんとなく無理めかな、ってモードにどっぷりはまる。いかんいかん、と気をとりなおし一応金券ショップめぐりをする。
中野では全滅。新宿まで足を延ばすけれど全滅。というか私甘かった。金券ショップなんかほとんど行ったことなかったから、
もしチケットがあったとして、開場時間を過ぎれば、開演間近ならどんどん値下げしていくもんだと思ってた。だってムダになるじゃないですか
なりませんねー、aikoはなかったけど、その日武道館であった宇多田ヒカルのライヴチケット、もう開演時間過ぎてるのに、18000円のままだった。
すごい強気だ!トボトボとあきらめ、あかんあかん、なくて良かったんだ、金券ショップで手に入れるより、都合悪くなった人のを譲ってもらう
っていうのが一番理想的なんだ、と思いまた会場へ向かうことにした。
その前に、小田急百貨店の2階に可愛いアクセサリー屋さんがあったから、キラキラしたものいろいろ見よう、
願掛けはすればするほどいいだろう。って思って行ったら知ってたー? 小田急百貨店ビッグカメラに変わってた。すごいショック
あのフロアのきれいな店員さんたちはみんなどこに行ったんだろう、皆職場を愛して毎日頑張ってただろうに、突然こんな変化が・・
柔らかいものであふれていたのに、今では硬いものばかり並んでる。 なんでも「永久」ってことはない。日々変わっていくもの、
吉野屋や松屋から牛丼がなくなる日なんて、かつての日々で誰が予想しただろう
フォスフォレッセンスだって、あって当たり前のものじゃない。いろんなものに支えられてまた続けていくことができるんだ。私が前を向いてなくちゃ。
なんか切なくなってきて・・・でも今日はミニスカートで歩く自分の姿に支えられた。あかん、下向いたら負け、って。負け犬老婆のミニスカ姿になってしまう。
たしかにスカートにブーツで華やかな新宿を颯爽と歩くのか、下向いて暗く歩くのかでえらい違い。ようは気の持ちよう。
久しぶりのスカートで歩く気分、良かったもん。 ほんの少し緊張していて。
電車に乗りまた中野駅に着く。空にぽっかり浮いたきれいな満月に、また、でもとても念入りに願かけした。
でも駅周辺にはチケット余ってそうな顔してる人は一人もいない。サンプラザに向かう信号待ちの時間、
たまたままわりはカップルばかりで、「やっとこの待ちに待った時が来たね」とか「生えりあし聞いてくずれへんかあたし自信ないわー(甘え声)」
とかいう楽しみモードがあふれんばかりの会話がとびかう。心の底から羨ましいと思った。
たかがカバンにチケット、紙切れ1枚が入ってるか入ってへんかでこんなに状況が違う、ってまたさみしくなってしまった。
会場前は人だかり。さっきと同じ状況で、「チケット譲ってください」の紙を提げてる人はチラホラ居るけど、その逆はなし。
私って、実はすごい気小さいんですよ。まあもちろんもう若くない、ってのもあるんですけど、
「チケット譲ってください」の紙を手に持って立つ、なんて恥ずかしくてなにがなんでもできないと思ってた。
でもそれは甘い。チケットが余ってる人やドタキャンくらった人がいても、「譲ってください」の札さげてる人に声かけるでしょう。
またその確率もすごい低い。たったひとりきりの私はただうろうろして、半分あきらめかけた。
「譲ってください」の紙を高く持ってる女の子たち、みんな半泣き寸前で必死。しかも若くてaikoっぽい子が多い。私はただバターのように?ウロウロしてるだけ。
これではゲットできるわけがない。もう75%くらいあきらめモードに入った頃、私の隣で男の子が紙を手に立っていたのが目に入った。
なんて書いてるのかな?まさか「チケット譲ります」じゃないよな、と思って一応その紙をのぞきみたら、
「譲ります」なのか「譲ってください」なのかわからない。あんまり大きくない破れかけの紙に、文字と、わかりにくくなるのに横になんかイラスト書いてる(aikoっぽい)
読めない。でもたぶん「譲ってください」なのでしょう。なんか叫びモードだから。いや、でも確認しよ、ん?しかし絵ヘタやなー
とか思ってると、二人組の男女が近づいてきて、その紙をじっとのぞきこんだ。「譲ってく、だ、さ、い、ですか?」と。
その男の子は「はい」と言うと、「2枚あるんですけど、いります?」とその二人。
「に、にまい?」思わず「私もチケット譲ってほしいんですけど」と前へ前へ出ていた私。
するとその男の子、「チケットは2枚欲しいんです」と。すぐ近くで友達が同じようにチケット探ししてるんですって。
そこで強く出ることもできたかもしれないけど、「あ、じゃ残念ですけどどうぞ」って心で泣きながら遠慮したわけです。
定価で譲ってくれるという方だったので、ああ定価でチケットがゲットできる寸前だったのにー、とちょっと、いやかなり残念な気持ちに。
でも大どんでん返しがあったんですよ。その男の子、まあ現にその場にいたのは彼と私だったので悪いと思ったのか、
「あと1枚必死で探してきますよ。きっとみつけます」と言って走り回ってくれたんですよ。
ただ、「はい、あなたはここでこれ持って立っててください。女の子の方がこういうのはいいんです」
とか言って、例のきたない紙(ごめんね、でもほんとお世辞にもわかりやすいとはいえない、でも何度も言うけどそのヘタで不器用なかんじがaiko好みぽいんかもね)
を私に持たせて走り去っていったんです。「ええーー?」ってかんじで、もう恥ずかしさに死にそうになりながら
ミニスカートを選んだことを死ぬほど後悔しながら、中野サンプラザの入り口近くで「チケット譲ってください」(読めない)の紙を手に
立ちつくす私。これ、30代なって以来一番の恥ずかしさかもしれん。人はどんどん流れてくる。目立ちまくってる。しかもほんとに何書いてるかはっきり読めないから
こう、のぞきこむために近づく人とかおるし。いやー、今から思うとこの図、笑えるけどその時はほんとに顔から火が出る思いやった。
でも後から思うと貴重な体験。でももう自分たちのチケット確保できたというのに私のためのチケットを必死になって探してくれてる若者二人、
彼らを見ていたら、なんかふと笑いがこみあげて、この風景、けっこういいんじゃない?って思えてきた。
もうここから私にとってのライヴははじまってるよ、てかんじ。よく考えたらaikoの良さをわかる男の子ってそりゃあ性格のいい子が多いだろう、って気がする。
その二人の男の子、ついでに言うとちょっと太一っぽかったよ。
5分くらいした時、男の子が興奮気味で、「チケットくれるって人があらわれたよ!」って。マジー?とかけつけると、
これまたやさしそうな男の子がチケットをさしだしてくれてる。「ありがとうございます!おいくらになりますでしょうか」と言うと
「いや、いいです」って。「それはダメです。定価で譲っていただ・・」と言ってる間に風のように去っていかれた。
とりあえず神様のような人、「ありがとうございますー!」と叫んだけど、結果的にはタダでチケットを手に入れてしまった。
中には「このチケット会場で欲しい人誰かにあげてきて」って頼まれて入り口に来た人もいるかもしれないから
そこをひつこく追いかけたりはしなかったけど、心から感謝して、あとタダで楽しむにはバチが当るようなすばらしいライヴだったから
チケットとほとんど同値段のaikoのファンクラブに入会することにした。グッズも買った。
男の子二人組みにも何度も礼を言ってお別れしたけど、ほんと夢みたい。しばらく実感湧かなかった。
ということで会場に入れ、ライヴを楽しめたわけです。ほんとにラッキーでした。
中野サンプラザは会場とステージがほんとに近くて、ちっちゃなaikoが飛び跳ねて歌い踊る姿をまざまざと見れました。
今までいろんなライヴを見たけど、「客との一体感」って点ではaikoダントツ1位です。すごいしゃべるし、掛け声にも答えるし
一期一会を大切にして、会場にいる全員でこの日のライヴをつくっていく、っていう心がけがすごい。歌うまいわ〜 ライヴアレンジも良い。
歌い終わったあとの「はぁ」ってちょっと息が漏れる音なんて、まさにその一瞬だけのもの。ゾクゾクした。これはCDじゃ味わえない。
あんな小さいのにすごいパワーです。圧倒され、泣かされ、すばらしい時間を過ごしました。
この日の生「えりあし」はたぶん一生忘れないでしょう。 私のまわりの人、鼻すすってた人多かったな もー私も思い出しただけで・・・涙。
そうそう、ちょうど通算111本目のライヴだったようで、「ゾロメやでー、次は222本めざすでー」って言ってました。
大阪出身、152cm、21,5cm、AB型、体重は違うけど、視力2,0、ガングリオンがある、みくにのローラースケート場に行ってた、
など私と共通点が多いaikoから、店の2周年の前夜祭の贈り物のようなほんっとに堪能したライヴだった。
帰り道はほんとになんかお腹のあたりがジーンと熱を持ってるのがずっと保温されてるような、いい気持ちで家まで帰った。
しあわせな夜で、ほんとに世界が味方してくれてる気がした。明日からまたまじめに頑張ろう、いつものように月に誓う。お礼もね。
これからも私は私のラブレターを書き続けていくしかないな。冬にスカートで自転車だと思ったよりふともものあたりに
冷たい風が当って痛いくらいなんだけど、動かし続けて汗かくくらいスピード出したらスースーして気持ちよくなった。
このかんじはかなりなつかしかったな そんなしあわせな夜でした。
でもひとつの願いが叶ったらもうひとつの願いは叶わん気がちょっとしてる(by二つの願い マッキー)なーんて
まあそんな不安なしめくくりせんと、3年目突入、がんばるでー!ってことで。

10:02:04 PM 2004,2,4、PM18:30頃の中野サンプラザ前 (BGM 明けても暮れても暁のラブレター)

2003、オンザベッドを見る。
2002、秋のキャンディオンザベッドを見る。
2002、夏のキャンディオンザベッドを見る
2002,4のキャンディオンザベッドを見る。
2002.1,2,3、のキャンディオンザベッドを見る
2001、下半期のキャンディオンザベッドを見る。
2001,6,7のキャンディオンザベッドを見る。

トワイライトエクスプレス旅行記byTERRY編を見る。
2001,5のキャンディオンザベッドを見る。
2001,3,4のキャンディオンザベッドを見る。
2001,2のキャンディオンザベッドを見る。
2001、1のキャンディオンザベッドを見る。
2000,11,12のキャンディオンザベッドを見る。
軽井沢オンザベッドを見る
2000,8,のキャンディオンザベッドを見る。
2000,7のキャンディオンザベッドを見る。
2000,6のキャンディオンザベッドを見る。
2000,4,5のキャンディオンザベッドを見る。
2000,1,2のキャンディオンザベッドを見る。
1999,12のキャンディオンザベッドを見る。
1999,11のキャンディオンザベッドを見る。
1999,10のキャンディオンザベッドを見る。
1999,9のキャンディオンザベッドを見る。
1999,8のキャンディオンザベッドを見る
表紙に戻る