軽井沢はリセットしにいった、ってかんじかな?
どうも体の調子も良くなかったので、おいしい空気吸い込んでGO!みたいなノリで。
昔、新宿から軽井沢まで直で行けた列車を1回だけ乗ったことあったのだけど
今回は18切符で横川まで行って、バス、というコース
埼玉とか栃木とか未知だったので、車窓風景が新鮮でしたね。特に高崎線、なつかしみのある風景がひたすら流れてた。
横川で念願の釜めしをいただいたんだけど、入った店が悪かったのかあんまりおいしくなかった・・・残念。
昔、中学の林間合宿でドライブインかどっかで食べた釜めしが、私の人生の中の釜めしベスト1.あの店を調べてまた食べにいきたい
軽井沢では、まず丹念亭でチョコレートケーキ、これ定番。ここの冷たいチョコレートケーキが大好きで、テラスで食べたらすごく気持ちよくて
出だしから絶好調、やっぱ軽井沢、愛してるぜぃなんて思いながらサイクリングスタート、の前に例の古書店へ
メイン通りにあるので有名な店、というか軽井沢で古本屋、ってそこしか知らない。けどなんかすっごい乱雑、というかホコリもすごい
2つか3つあるうちの1つの店舗なんて店員さんがいなくて、もってけドロボー状態? 私がこの店の娘だったら、大改造するけどな、なんて
思ってしまう。夏だけのブックカフェ、軽井沢でいつかできたら・・・なんて夢のまた夢、ですけど。
でも文学少女は夏は避暑地で読書するのだからもっと本屋、古本屋、があると思っていた。これはまだ土地の調査不足な段階での発言だけど。
でも本家?の店舗の方は奥の方にいい本もあり、さっきの店舗は倉庫がわりなのかな?とか想像したり・・・
とりあえず帰りにもう一度来てゆっくりと見よう、と思っていたのですが、帰りは時間がなく結局よく見れなかった。
まあ今回の第一の目的は、前回いけなかった南軽井沢方面へ行くことだったので、古書店をじっくり見るのはまた次回へまわすことに。
そしてひたすら自転車、塩沢湖タリアセン、そこでいつも旅出るとそうするように現地独特の切手を買うことに。
そこの店員の方と少し話してると、「すぐ近くに有島が情死した浄月庵がありますよ、作家ってなぜ心中するんでしょうね、太宰治もそうだしね」
って言われたんですよ。びっくり。太宰がここまでついてくるとは・・って。
そのあとペイネ美術館へ。そこのサロンがすごくいい!風通しがよくって、籐の椅子が気持ちよく窓の外は湖と青空、緑、
「やっぱり別荘っていいよな〜」また現実味のないつぶやきを繰り返す。そのサロンではペイネの映画が流れていて、それがすごく良かった。
「ペイネ愛の世界旅行」だったかな。ちゃんと見直したい。
そのあと気分最高で塩沢湖畔を歩いてたら、猿出現! 前をゆくカップルに教えてもらったのですが、カップルは脇に入り、私は逃げた
すると猿が追いかけてくる! もう死ぬかと思った。こわかったーーー なんとか逃げ切ったけど、野生の猿に会ったらマジでどうしたらいいのか・・・
これは「軽井沢で夏だけ住んでみたい」など表面だけ見てぬかしていた自分への警告かも。野生動物とのつきあいも切ってはきれないものだろうから。
そこでクマ出没のこととか頭をかけめぐり、急にこわくなったのだけど、軽井沢高原文庫で北杜夫展行ったら恐怖も忘れていってた。
そしてなにかの縁か、と予定外だった浄月庵へ行って、そのあとこれも第2目的だった喫茶店、「ばおばぶ」に行く。
数年前、やっとの思いで行ったら休みだったことがあり、今回こそ、と自転車で向かいました。しかし数年前だって30過ぎてたのに
今回、そのお店まで自転車では息が切れてなかなかたどりつけない。ちょっと高い場所になっているのかはあはあと動悸も激しくなってきた。歳だわ〜
まわりには自転車の人なんてひとりもいない。あとで調べたらそこはサイクリングコースからはずれていました。
車もあまり通らなくて、ふたたび猿やクマのことが心配になってきました。 もう半泣きでとにかくギコギコと自転車を前に進めました。
やっと「ばおばぶ」にたどりつくことができた時にはもう息たえだえだったのですが、奥のテラス席に腰をかけたとたん、落ち着いてきました。
目の前には軽井沢の素晴らしい自然、おいしいケーキとお茶で、疲れもふっとびひたすら癒されていました。
今回は日帰りだったのであとはひたすら戻るのみ、ほとんど自転車の上で過ごしていたのですが、来てよかった。
やっぱり軽井沢が好きです。何かを感じます。文学の香りももちろんなのですが、やっぱりその佇まいかな 林の中を歩くとひたすら心が洗われてゆく
ずっと一緒で、苦しい坂道さえ乗り越えたレンタルの自転車と離れる時は、少しさみしかったですね。おかあさんハンドルのやつ♪
今度はもっとゆっくり来たいです。1日じゃ足りないです。おいしいおそばも食べたいです。
最後に、1回分余った18切符、私は当然鉄ちゃんの彼が使うだろう、と思っていたのだけど、彼が私に使うことをひたすらすすめるので
遠慮なく使わせていただきました。ほんとに良かったのかな?とまだ思ってたりして・・ 
しかし彼が設定してくれた時刻メモ「大宮から新宿行き乗換え1分」は神でも無理。ホームまで階段をワープでもしなきゃ絶対無理な設定。
でも東京と軽井沢が近くて嬉しい。京都の時は憧れの彼方、だったから。
でも本当に行けてよかった。かなりリフレッシュしたので。明日からまた頑張ります。

9:05:57 PM 軽井沢国際射撃場の駐車場 BGM プレイバックpart2
私が自転車ギコギコ漕いでる時、緑の中を走り抜けてく真っ赤なポルシェが通り過ぎてくかんじ


リストラされた。
リストラされるのってこんな気分なんだ・・・
実は本業の他にバイトを2つほどやってまして・・
それは単にお金のためだけでなく、東京で雇われる側にもなって働く体験もしておきたかったから。
1つはコンビニ、これはコンビニが大好きで、ずーっとコンビニで働いてみたい、という夢があったので。
それに経営戦略もいろいろ勉強できるかな?と思って。 朝が苦手な私が早朝組で頑張ってます。
そしてもうひとつのリストラされたというのが、某不動産会社のチラシのポスティング、
こっちの目的は、まず三鷹を知りたい、と思ったから。 どのへんにどんな人が住んでいて、どこに公園があって、
どんなお店があり、公共施設があり、など見つけながらポストにひたすら投函していく作業は、全然苦じゃなかった。むしろ好きな時間だった。
時には犬にほえられたり、最新型ポストの開け方がよくわからず悪戦苦闘したり、不審者と間違われたり、と苦労もありましたが。
でも専業でやってる人に比べるとあまりに配布枚数が少ない、らしくてリストラ勧告受けました。
「これからはもっと枚数を増やします。」と言って見たところでもう遅かった。
なんだかすごく落ち込みましたね。 もうすぐ下連雀2丁目までひろげられるところだったのに・・
まあ、実際あまり枚数配れなかった私が悪い。 なんだかつきあってた彼氏に、これからめいっぱいかまってあげよう
と思ったとたんふられた、みたいな気分です。 何事も後悔先にたたず、つねにベストをつくす、って言葉が身に沁みます。
これはバイトは1つくらいにして、あとは店に専念せよ、という天からの声だと思うことにして、先に進んでいかなくては・・。
でもどんな経験もひとつも無駄にならない、と改めて感じた。
今までポストに入ってるチラシなんて、気にもとめなかったけど、これを配って生活している人のことを想像するようになった。
青少年の種のやつとか考えものだけど、チラシが不要ならその意思表示をポストに貼っておけばいいんだし。
何より早朝の猫たちにもう会えないのがさみしい。 早朝って思ったより犬はいなくて猫がすごくたくさんいる。
またじーっと見つめてくるから忘れられなくなる。 猫を写真に撮り続ける人たちの気持ちが少しわかった。
必死で配りおえたあと、デニーズに入って飲んだ深煎りカフェの味、香り、
コーヒーを出す側としてはやはりいい経験となっている。 ずっと忘れないでいよう。

8:05:04 PM 今はなき、阪急松尾駅前徒歩1分の、私の彼が行くと黙って「KENT1」を差し出す店員さんがいたコンビニ
BGM SAKURA DROPS 朝が弱い私、バイトにいくまで自転車に乗りながら聞いて目を覚ます曲


お盆休みに半年ぶりの関西へ・・・
というか、「お盆休み」をとれる自分、というのがすごく嬉しい。
書店員時代はサービス業だったので、盆や正月だって長い休みはとれなかった。
あれ?津軽とか軽井沢とかいろいろ行ってたけど日帰りだったっけ? まあ、細かいことはいいとして・・
いや、そう、今思うとそんな立場であったのにもかかわらず、たくさん旅行してた。
考えてみれば、店のスタッフの子たちがいつも快く連休とらせてくれたてな、と感謝してみたり・・・
そう、そのお店にも久々行ったのですよ、ちょい緊張したけど、店に入った瞬間ふとあのころに戻った。
「あ、南さんがきたんや、って声ですぐわかりました、」って言われたし
店内がすごくきれいに感じたし、手作りのポスターなんかもたくさんあって、皆の頑張りが見えた。 安心、した。
店内を1周していると、私の書いたポップ(野ばらちゃんの本)がまだ立ててあって、びっくり
現店長に聞いてみると、そのポップがすごく気に入ってるのでそのままにしている、とのこと。
なんか嬉しい・・かな
そのあとロッテリア行ってしゃべったりして、そのロッテリアの窓から阪急電車が見えた時、
はじめて京都に来た実感が湧いてきた。
「今、住んでるとこって2LDKとかですか?」と聞かれ
「えっと、6帖2つと小さい炊事場と風呂とトイレ」と答えると
「あいかわらず2LDKとかの単位系の表現、苦手ですよね」と言われ「あちゃー」と思った。
実は、近くにいたスタッフたちって私の弱点をとても冷静に分析し、カバーしてくれてたのかな?なんて考えた。
その日は1時間しか時間がなかったので、年末に必ず皆で一晩中しゃべりましょう、と約束し私は梅田へ

今気がついたけど、すごい順序、スタートに戻しましょう
出発は8月11日三鷹駅。18切符で中央線で大阪まで。
中央線、いい! 途中、奈良井とかで少し停車するのだけど、ホームに降りると涼しい風がすーっと体にしみこんでくる。
それとドラマ「青い鳥」の清澄駅のモデルになった信濃堺駅を通り過ぎたこと、もう私ひとりはしゃいでました。
あの事務室とか、鳥かごとか、そのままなんだもん・・そりゃ興奮するわ
実家に着いたら、すいかやらなしやらたくさん出てきて、彼も一緒だと扱いが違っていいなー、と思いました。
次の朝、母が彼の髪を散髪、その間私は女性週刊誌を読みまくる、てなかんじで
でもその時間がなんともいえず良かった。私が小さい時から過ごしている場で、母が夫の髪を切ってる・・
パーマ当ててドライヤーに入ったらもっとおもしろかったのに
デジカメで激写して、自己紹介のページに貼っつけてやるとか・・・おもしろそー
浴衣をひとりで着る方法も教えてもらったけど、なんか難しい・・せっかく持っていったコウモリ浴衣も家の中で着ただけだった。
でも絶対自分ひとりで着れるようになりたいので頑張っておぼえよう
今回はとにかく2日しか滞在時間がなかったので、でかける方が優先でした。

友達の家へお供えを持っていって、いろいろ話する。
この歳になるとほんとに人生いろいろ。 やっぱり健康が大事。
古書より健康が大事、と思いたい。
そのあと京都へ行って、以前勤めていたお店にいく、そこから一番上へ戻る

梅田で友達と飲み。ダッカルビ、おいしかった。プッコギだっけ?あのもちみたいなやつ、すごいうまかった。
おいしいものを食べて、少しお酒が入り、話もおもしろい、楽しいと、本当にしあわせ
書店員時代は、そんな時でも店が開店してる時間なら、常に連絡がこないか、何かトラブルはおこってないか
気になってたけど、今はそれがないからそういう面では、心からどこへ行っても楽しめる。
以前から気になっていたある女性と初めて会う。めちゃくちゃ可愛くて素敵な人で、思い描いてたとおりの女性。
素敵な女性と会うたびに、それこそいい男と会った10倍くらいパワーをもらえる。
今回の旅の収穫。

最後の日は、お見舞い関係で病院と古本めぐり。
京阪電車の「どい」と「たきい」の短さを彼に見せることができて満足。久々にデートできた。
なによりそれが一番の収穫。4日間、列車の中も、糺の森でも、ずーっととなりにいられた。こんなの久しぶり。
どこまでも夫フェチな私です。
最後、京都駅から東京へ東海道線でまた鈍行で帰る時、少し時間があったので
伊勢丹の都路里で白玉パフェを食べた。 こんなにおいしかったっけ?
ふたりで声をそろえてた。
帰りこそ本をゆっくり読もうと思ってたのに、座席に座った瞬間、眠気が魔の時間のように訪れ
熱海あたりまでずーっと寝てた。乗り換えしたことさえ記憶にない。
熱海からは海が見えるので起きていようと思ってたのに、もう暗くなってうっすらとしか見えなかった。
でも、暗がりの海岸線、というのもなかなか良かったけど

さあ、夏も終わり今年も後半戦、関西に帰って楽しかったのは、
東京で店が待ってたから、これに尽きると思う。お盆休み明けの日なんて、
店の掃除さえ楽しくて仕方なかった。心底かわいい、と思える自分の店になってる。
あとは維持していく努力を。それが一番難しいのだけど・・・

今年のお盆で私達と会えたすべての人たち、ありがとう。私達に関わったすべてのものに感謝。
会えなかった人も、また次の機会にはきっと
いろいろお話しましょう。

上連雀8−4−1 BGM 晩夏 松任谷由実(銀座のゆーみんイラスト展、良かった)

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