鎌倉・江の電「由比ガ浜駅」前 にて
「明月院」は、人がいすぎで入れなかったけど、ここで充分、ってくらいいっぱい咲いてたよ。

「太宰って、何だろう?」
久世光彦の「謎の母」の帯に大きくプリントされたこの言葉、
今ごろになって気になりだして、夜中ごそごそ本棚から取り出し、
ひとしきり読みふけっていた桜桃忌3日前
太宰って何?
すごくシンプルな問いかけだけど、答えをポンと言えないのがはがゆくて
昨年、桜桃忌に行ってから自分が全く変わっていないような気がしてこわくなって
太宰の本は一夜漬けできないので、この本を選んで旅行バッグの底に押し込んだ。
この本は、2年前の6/18の旅行バッグにも入ってた。
でも一行も読めずに、旅の間ずっとバッグの底に眠ったままだった。
とりだして、膝の上には置いてた。
2年前は深夜バスで行ったので、読書の時間が取れなかったこともあるし、
RR氏にお初にお目にかかれる、ということで興奮してたのかな(笑)
結局読めずじまいだった本を再び読みはじめたら、バスの匂いがしてきたよ
夜のバス・・体力が許せばまた乗りたい

2001.6/18
今回は、「プラットこだま」にした。
東京に到着したら、まず千駄ヶ谷に行った。
旅する本屋さん、松浦弥太郎さんの「TODAY’S SHOP」に行ってみたかったから。(OLIVE69ページに写真あり)
販売してる本、もしくは雑貨は1点だけ。その一点が売れてしまったら次の入荷日までお店はクローズ
っていうユニークなお店。オープンしてるのかどうかドキドキでたどりついたけれど、残念ながらクローズ
でもそこにしか置いてないフリーペーパーとかあって、それを読んで青空見上げたら、
こんな気分は久しぶり、と気づいた。 しばらくぶりのお休み。
そう、OLIVEの復刊の日でもあるし・・・でも時々ひっかかる
太宰ってなんだろう
そのあと、そのままフラフラ歩いてたら、ずっと行きたかった「b00k&cafe」にぶつかり、お茶することにした。
東郷神社の緑が見えるテラスは、風が気持ちよさそうだったけど、本が見たいのと
店員さんの会話が聞きたくて、中の席に。
「カッサータ」ってケーキ、おいしかった。 店員さんのひとりが休憩に入るらしくて、リーダーっぽい人が
「これ、食べて」って、サランラップで包んだケーキを渡したのが見えて、なんかそっちのケーキの方が
食べたくなった。 このお店、気に入った。
こじゃれただけのカフェがめちゃくちゃ多い激戦区だと思うけど、のんびりしてて風が気持ち良くて
なによりちゅう房での調理のおいしそうな匂いがたまらなかった。 また行きたい。
そのあと、リニューアルしたラフォーレをひやかして、裏原宿をウロウロしてたら、旦那様から電話。
なんか交通科学館が定休日らしくて、することがなくて暇、らしい。鉄道以外楽しみはないんかい!
仕方なく合流することに。 あ、安西ひろこに遭遇しましたよ 細くてかわいかった。
お茶の水で、母といとこと合流するまで時間があったので、本屋を何件かまわる。
地下の鉄コーナーにごきぶりのようにはりついてる旦那を置いて、いろんな本を見ながら時間をつぶす。
で、今回の旅の目的のひとつ
(1東京にいるいとこを集めて旦那お披露目会
2桜桃忌
3鎌倉文学館に行く)
1のお披露目会。 東京でキャンディママに会うのは変なかんじ。
いとこのお父様が順天堂病院に入院してるので、ふたりしてお見舞いに行ってきなさい、という
急な申し出で、ふたりして病室にかけつけた。今日会ったばかりのおじさんに、
「早く元気になってください」と言ってた彼を見て、結婚した、っていう実感が湧いてきた。
その後、全員に彼を紹介してお食事会。
その夜は、世田谷のいとこの所に、ふたりで泊めてもらう。
この日、すごい事実を発見。
子供は、あまり好きじゃない、っていつも言ってた旦那だけど、いとこの子供がなつく、なつく。
ずっと手つないで歩いてる。いやー、いいもの見たわ
その瞬間を見たのだけど、その男の子が、すーって自然と手を伸ばしてきて彼の手とつながって、
すごく美しかった。 時々日常で感じる美しい絵・・・東京の冷たい風にふかれていきなり見させられたかんじ
「おにいちゃんと一緒にお風呂入るの?」ってママが聞いたら
「あたりまえ」だって(笑)
結局一緒に入ってた。 旦那も旦那で、プラレール萌え〜ってかんじで楽しんで遊んでたし・・
いやー、おもしろかったな
旦那と男の子が遊んでる時、私は おねいちゃん(小学2年)と別の部屋にいたんだけど、
なんとその子の愛読書は、キャンディキャンディらしい。 4巻を読んでて、いきなり
「すごくいい場面があったのー」って教えてくれる
そこを指でたどって見せてくれたんだけど、テリーとその母のケンカの場面で、どうも私にはピンと
こなくて、どうリアクションしていいかわからなかったのだけど、目の前の小さな彼女は感動して
本を開いたり閉じたりしている。
子供時代、何が見えてたのだろう・・なんて考えてしまった。
子供たちが寝たあと、さすがに疲れたのか私たちも「あいのり」が終わると同時に床についてグッスリ
次の朝、起きたら、子供たちはもう幼稚園や小学校に行ってしまったけど、プラレールで一緒に遊んだ彼に、
小さな彼から伝言があった。
「玄関に、自転車がふたつあるけど、ぼくの自転車はどっちかちゃんといっておいてね」って。
なんてかわいらしい伝言
「お世話になりました」って玄関のドアを開けると、2台の自転車があった。
こっちの青い方ね、覚えておくよ。
大人には小さなことでも、子供にとってとても大切なことがある、ってことを忘れないように、
今度会った時、一番に自転車の話をしてあげよう、って思った。

2001,6/19
晴れてた。 日傘と雨傘どっちも持ってきてたけど、まずは日傘の出番だった。
お昼まで少し時間があるので、自由行動にした。
彼は、どうしても交通科学館へ行きたいようだったし、私も髪がまとまらないのと
熱いのとで、帽子を探す事にした。
新宿のデパート、開店直後に入ったら、人がいなくて気持ち良かった〜
CD店に入って、aikoのニューアルバムを、(発売日)品だし準備中だったのを見つけ
店員さんが、テーブルに出した1枚めをとりだして買いました。レジも一番乗りみたいで、
なかなか気持ち良かった〜
開店直後のデパートめぐり、クセになりそうです。エレベーターで「あなたあいーがあいにぃ〜♪」
とか唄ってても、誰もいないのでオッケーなのです。 変な人かな? ワタシ
そのあと伊勢丹に行って、帽子を買いました。いっぱい試したよ
6/19の朝、帽子売り場の鏡の前独占してかぶりまくってたのは、ワタシです。
結局 黒のアナスイの麦わらで、超安いのを見つけ、決めました。
そして、中央線に乗り三鷹へ

2001,桜桃忌レポート

その日は、もうひとりのいとこのところに泊めてもらった。
なんか東京ひとり暮らしを満喫してるかんじ。部屋の飾りとかすごくセンスがいい
久我山に住んでる。 三鷹が近くていいな
いとこはみんなきれいにしてるのに、ワタシの部屋は・・・思い出したくもないほどちらかってる
掃除、しなくちゃ

2001,6/20
いとこに別れをいい、駅前のドトールへ。タルトレアチーズ大好物なので。
久我山、といえば、もう一人お知り合いの方が住んでらして、駅の人込みの中みつけられないかな
なんて思いながら雨の中急ぐ人々を見てました。
人が働いてる時、自分達は今から鎌倉散歩、ってのはなかなかいい気分、である。
鎌倉フリーキップを買い、いざ、鎌倉
彼は湘南モノレールに乗りたかったらしいけど、今回は時間がないので延期
大仏も見たかったらしいけど、電車の窓から大船観音を見てもらって、今回はこれだけで我慢して、と延期
とにかく「プラットこだま」は予約した時間に乗れなかったら、払い戻し不可らしいので。
北鎌倉で下車してあじさいで有名な明月院へ。
しかーし。 すごい行列を見て入るのを断念。
ベスト新書で、鎌倉についての本が出てて、明月院は、アジサイだけの寺じゃない、
って書いてあって、もっと勉強してからまた来よう、って思えたからよしとしよう
江ノ電乗って、ゆいがはまで降り、鎌倉文学館へ。
ここは2回目だけど、本当に大好きな場所
トンネルみたいなしょう乳洞みたいなのをくぐって入る、ってのも好き
ポラリスさんが「愛の手紙展」まだやってると教えてくださってたので、安心して行けました
太宰の手紙は、地下の展示室にありました。
山崎冨江へ、あと10日待って欲しい、という内容の手紙でした。
太宰の生の文字・・・とても大きな字でした。
太田静子の子を認めた時の書、生で見てみたい
あと、芥川竜之介の息子へのハガキで、「芥川ボクチャン宛て」っていうのが、すごくかわいらしくて
静かな館内で、クスリと笑ってしまった。
高見順の「昭和文学盛衰史」が読みたくなりました。
高橋源一郎の「日本文学盛衰史」も非常に読みたい
文学館のすぐそばに吉屋信子記念館があって、この日はめずらしく開いてるので行ってみたら
お昼休みだったので、中入れなかった。又、「花物語」読んでからこよう
ずっと行きたかったカフェ、ディモンシュに行く
思ってたとおりのイメージでした。修学旅行生がドカドカドカーって入ってきてたけど、普通に接してたし、
掘り出し物がたくさんあって、めちゃくちゃ散財してしまいました・・が、よそで売ってないものなので後悔ナシです。
鎌倉をあとにして、新横浜へ向かう
そして最後の目的地、新横浜ラーメン博物館へ
この2日間で、ふたりの人にすすめられたんだもの これは行かねばならぬでしょう
昨日は、海月ちゃんが、あそこ好きです。 って語ってた
いとこも、「しんよこのらーはく、いきまくり」って言ってた
で、ついにたどり着きました。
いや、思ったとーり。 昭和33年が設定、っていうのがたまらない
物干し竿に干してるシミーズとか、看板のひとつひとつとか、もっとじっくり見ていたかった
今度 ゆつくり時間とって訪れます。
らーめんの味がいまひとつだったのが残念。 おいしいとこ聞いとけばよかった

そんなかんじで無事、こだまに乗車でき、旅は終わる
明月院のあじさいは見れなかったけど、三鷹もそうだし
いろんな道端のあじさいを堪能できた。
会いたい人にも会えた。
1冊の本を最後まで読み終えた。
太宰って何?
答えを見つけようとしてる人がたくさんいた。
私もそのひとり。
答えを見つけるなり、太宰はもう卒業、と終わった人は終わった人
私はまだ終わってないから。 まだ途中だから。
今年の収穫は、「まだ途中です。 わからないです。」
って言うことは、決して恥ずかしいことじゃない、ってことかな
それから、「ピカレスク」にちょっと?
なにが真実なのか、わからない。
自分の目で玉川上水を見て感じたことは、誰にも言えないけど
動物的カンも大切にしたい。
きっとはずれだけど。
いろんな人の本を読んで研究するのもいいけど、
6月19日、という日に入水した場所に立って自分の五感使って感じてみること、
これができたことは大きいかな
あの「ずおん」を聞いて、なにかが目覚めた。
こんなに知りたい、と思うことができたのは久しぶり
初めて仕事をやめたくなった。
なんて「毒される」ことって魅力的なんだろう
来年の6/19までは、太宰作品とりあえず全部読みます。
「甘美」ってよりは、ちょっと「危険」かもしれないけど
3年目だし・・腰を据えて惚れさせられても、まっいいか、というところですかね
夫も、浮気するなら太宰以上太宰未満のみ可、と言ってますし←つくりばなしです。

1:08:48 AM SASの「KAMAKURA]は名作だと思う。ときたらやっぱ極楽寺坂



鎌倉文学館にて。




トワイライトエクスプレス鉄ヲタ篇 BY TERRY
が完成!
私、そんなに爆睡してたかなあ・・・・


初めて京阪電車のテレビカーの2階に乗った。
友人が家を買ったというので、寝屋川までおでかけ
ひらパー前で途中下車したくなったり、くわらんか餅が食べたくなったりしたけど
なんとか寝屋川に到着。 パフィーのゆみちゃんの出身地でもあるよ
私がはじめて恐喝された「イズミヤ」はまだあるのかしら・・・
車で迎えに来てもらって小高い丘の上へ
庭付きの広い家で、びっくりしたよー
みんなの会話も、やたら家庭的なかんじで
中学生から知ってる人たちだけど
なんかオトナじゃん、とか思ってしまった
子供の医療費って、市によってかかる費用とか違うってこと初めて知った。
私は、仕事があるので途中で抜ける
楽しいひとときだった。みんなに これ 旦那様です、って紹介したり、
敬語を使う彼を見て新鮮さを感じたり、
お寿司がでてきて やば、この人寿司ダメなのに・・とか思ってたら
しっかりたいらげて、実は寿司は食べれる、ってことを発見したり、
網戸も、ちゃんと掃除しないといけないんだ、ってわかったり、
有意義な時をすごせました。
しかし仕事。 そう、6月19日までまる一日の休みがないのです。
新しく決まった社員さんが早くも人事異動で店を去り、新入社員さんが
入ってきたので、まだ一人だちには時間がかかるから当分休めなくなってしまった。
でも、新人さんの履歴書の志望動機のところに、
「幼い時から読書は、自分に大きな喜びを与えてくれた。この喜びを今度は
仕事を通して多くの人に伝えたい」というようなことが書いてあり、なんだか
日々忘れていた新鮮な気持ち、初心を思い出させてくれたような気がしましたね
初心者に指導する、って大変だけど こちらが学ぶことも多いなーって感じる日々です。
しかし、正直いって年なので、とおしの日が増えるときつい。休みがほしいーーーとほざきながらシフトを組んでると
お店の入ってるテナントが20日休み、ということに気がつきました。で、もともと私は火曜定休、
今年の6/19、桜桃忌は火曜日ではないか! ちょうど10日後なら、新人さんもそろそろレジしめが
ひとりでできている頃、これはまた三鷹に向かわねば・・・・
ということで3年連続、桜桃忌 行く事にしました。
太宰の墓前・・それは、私にとって大切な場所
彼とはじめて会った場所でもあるので。
あじさいも見たいし
不思議なもので、6月になるとやはり胸がざわめいてくる
禅林寺の門の前に立つと、なんとか静まる
そんな感じかな
ということで、もしかしたらお会いできるかもしれないみなさま、
楽しみにしています。

1:22:05 AM(根室・・「ネではじまる市はふたつ。、寝屋川市とどこ?」 ってクイズ妍時代を今日ちょっと思い出したので)
BGM バッハのコーヒーカンタータ・・今日、名曲喫茶みゅ〜ずに行ったので。

キャンディオンザベッドに戻る